財務・経理
近年の女性の社会進出には目を見張るものがあります。
かつては男性がになっていた分野にも、どんどんと女性が進出して生きています。
一方で、昔から女性が男性と遜色なくこなしていた仕事もあります。
その典型が、今回紹介する財務・会計の仕事です。
財務と経理の違いと共通点
財務と経理、この二つの役割については実際にその職に就いている方でなければ分からないことが色々とあります。
また、同じ会社で働いていても財務・経理が一体何をしているのか分からないということも決して珍しくありません。
ですので、まず初めにこの両者の違いと共通点について触れておきたいと思います。
財務と経理の違い
まず財務というのは、事業の運営あるいは事業の発展のために必要な資金を調達する仕事のことを指します。
会社が利益を上げるためには事業を行って、それによって収益を得る必要があるわけですが、そのために必要な資金を集めるのが財務の仕事なのです。
また、調達した資金をいつでも使えるように適切に管理することも財務の仕事の一つです。
一方経理とは、事業を始めとした会社に関わるお金の記録を動きを数値化する仕事のことを言います。
具体的には、会社の行っているお金の出し入れを帳簿に記録していき、収支のバランスを管理することが経理の仕事だと言えます。
両者には、財務が未来の計画に関わる仕事であるのに対し、経理は過去あるいは現在のお金の記録を扱うという違いがあります。
もう少し具体的に言うと、財務が経理の作った決算書を使って計画を立案する仕事であるのに対し、経理は財務で必要な決算書を作成する仕事であるということになります。
財務と経理の共通点
次に両者の共通点についてですが、上記の内容を読んでいただければすぐに察しが付くはずです。
財務と経理の共通点は社内のお金の動きに関わる仕事であるというところです。
会社の中には、財務・経理以外にもお金の動きに関与している部署はありますが、主としてその役割を担っているのは財務と経理です。
財務・経理に女性が多い理由
一般的な会社において、財務・経理の部門に女性の社員が多いことはいわば当たり前のこととなっています。
おそらく、皆さんも自分の会社や友人知人の会社のことを思い浮かべればすぐにピンと来るはずです。
さてそれでは、財務・経理には何故女性の社員が多いのでしょうか?
以下にその理由を挙げてみたいと思います。
女性の求める職場環境に合致している
女性が会社の中で働くときに求める条件には色々なものがありますが、ある調査では多くの女性が以下の3つの条件を求めているという結果が出ています。
- 人のためになる仕事であること
- 私生活と両立できる仕事であること
- 楽をして稼げること
この3つの条件を満たしている仕事が何かと考えると、
ほぼ必然的に「自分の役割をしっかりと認識できる仕事」「規則的な就業時間の仕事」「デスクワークで残業の少ない仕事」ということになります。
そして、こうした仕事を一般の会社の中で探そうとすると、これまたほぼ必然的に財務・経理ということになるわけです。
要するに、財務・経理は女性の求める職場環境に合致した仕事なのです。
また、近年は広報も女性が活躍する場として増えてきています。
男性でも女性でもできる
財務・経理の仕事は、男性でなければできない、あるいは女性でなければできないというものではありません。
また、何らかの特殊な能力や技能が必要になる仕事でもありません。
そのため、経営者は男性にこだわる必要が無く、比較的人件費の安い女性の社員に財務・経理の仕事を任せるのです。