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追突


車停車、オレ停車

車走り出す、オレ走り出す

車急制動、オレ急制動

車止まる、オレ突っ込む

マイTOMOSの前輪フェンダーがグニャリとひしゃげた。ボケっとしてたので何でこうなったのか全然わかんないが、フェンダーがひしゃげて腹が立ったのでTOMOSにまたがった状態で足で漕ぎ漕ぎその車の運転手の横まで行ってキっと睨んでみる。しかし、オレ自身何がどうなってこうなったのか、まだ訳がわかってないので浴びせる言葉がすぐには出てこない、、、、するとパワーウィンドウがビーーと開いた。

運転手(50才位のおっさん)「だぁいじょうぶぅ?」

オレ(30才のヒゲ)「なに?どうしたの?」

50才「いやぁ、信号が赤だから」

30才「、、、あぁ、そう」

しばらく無言でお互い見つめあったままパワーウィンドウがビーーっと閉まる。

走り出す車、走り出すおれ。
しかし、ひしゃげたフェンダーが前輪に引っ掛かってブルブルと振動して音をたてるので路肩に止まり手で曲げたら元の通りに直った(若干よじれてますが)。心配で他の部分を観察してみるが特にこれといって変化がみられないので、そのまま走り出すと普通に走った。

 まぁ事故という程のことじゃないんだけど、車にぶつかったりぶつけられたりしたら運転手が大層慌てたり、怒ったりしながら車から出てきて「大丈夫ですか?」とか「何やってんだ、こら!」とかなりそうなモンですよね?実際そんな現場を何度か見てきたし。

 何なんでしょう?これ。若干オレが語気が荒かったのを除けば、ぶつかった方もぶつけられた方も普通の会話してるだけだし、、、、。おっさんなんか車にバイクをぶつけられてるのに全然気にしてない様子だし、だいたい最初お互いが止まった時は信号は確かに赤だった、だから二人とも止まったんでしょ?で、青になったからおっさんは走り出したんでしょ?なのになんで急に止まるわけ?「いやぁ、信号が赤だから」って何だろ?そんな一瞬で赤から青に変わるんだっけ?信号って。わかんね、全然わかんね。んで、オレといえば最初に止まった時は信号が赤だったのは見てるんだけど、その後は全然信号なんか見てないし。おっさんが走り出したからオレも走り出しただけだし、で、急に止まるからブレーキはかけたんだけど、止まらなくて突っ込んだ、、、んだよなぁ、、、、あんまし覚えてもいなかったりするし、、、。なんだろ、これ、、夢、ドリームかな?

 その後もマイTOMOSは普通に走ってます。
ちょっと走ってる時に振動が大きくなったような気がするけど、ちょっと走ってると揺れるような気がするけど、ちょっと全長が短くなったような気がするけど、ちょっとハンドルが近くなったような気がするけど、ちょっと最高速度が遅くなったような気がするけど、問題なし、です。

街で見かけたら、「これが、プププ、事故車ですね」って言え、、、言ってください、お願いします。



美術手帳第一回
力作
1999年 みーこ/spacemen No.27(日本)

1999年2月16日、突如届けられたこの絵を見た私は、そこに無限の宇宙を見、はからずしも失禁してしまった。さらにはう〜んと唸ったまま脱っ、、、いや、もう止そう、とても我々日本人の使え得る語句では言い尽くしがたい。
 黄色のトーマスを駆る作者であろう人物は、一体どこへ向かおうというのか?西?東?およそレディーメイドでソフィスティケイトされたサウンド・オブ・スピード、光の速さを表す擬音「ポーター」を現代においてこれほど巧みに操る人物がいるだろうか?「ブォーン」、、この日常と非日常を潔く二分化する動物を配することによりハレとケ、さらにはその彼岸をも形而上において記号化せしめてしまうであろうシンボルは、やはりグノーシス派の流れを汲むのもなのか、いや陽としてのベラ・ルゴシ、墓碑のメタファー、鎧とコラーゲン、ずれにせよ傍観者としての己の性癖を試されることには変わりがない。
 絵の下部に記された「天才だーなー ムヂカシイ パッコン」には、F#mからC、そしてE7へ流れるメロディーとカーマイン・アピスのリズムが内包されている、、、そう断言しておこう。(37点)



追突
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